'75年当時、「ギャリー・マウロ」はバス・レリーフの製作に力を注いでいました。
その当時(現在もですが)人気の高かった、「エルヴィス・プレスリー」、「ミック・ジャガー」、「マリリン・モンロー」、「クリント・イーストウッド」、「ジミー・ヘンドリックス」、「エリザベス・テーラー」といった、俳優やミュージシャンを題材に製作した作品が多かったのも、この時期の「ギャリー・マウロ」作品の特徴です。
当時NYで個展を開いていた“ギャリー・マウロ”の元に、自分をモチーフにした作品が出展されていることを聞き付けたエルヴィス・プレスリーから、「Arras Gallery」というエージェントを介してコンタクトがあり、直接作品をご購入頂きました。
エルヴィス・プレスリーとギャリー・マウロとの間で、『今後、“エルヴィス・プレスリー”を題材とした作品は一切製作せず、この2つの作品をお互いに1つずつコレクションしておきましょう。』という約束が交わされたのもこの時でした。
この約束が交わされてから僅か2年後、“エルヴィス・プレスリー”が急逝したのは皆様ご存知の通りですが、もう1つの作品は、いまも当時と同じように、エルヴィス家の壁を飾っていることでしょう。